2009/05/17

ゴルの虜囚 25 【CAPTIVE OF GOR】

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<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン

3. 絹の紐(16)

 シャワールームに入り、そのうちに歌っていました。
 髪にタオルを巻いて乾かすと、疲れていたけれど生き返り、とてもハッピーな気持ちでお風呂からあがりました。
 ベッドのシーツを折り返しました。
 わたしは無事よ。
 シャワーの支度をしたときに、ハンドバッグに滑り込ませた腕時計を出して見ました。
4時45分。
腕時計をハンドバッグに戻し、照明の小さな鎖を引こうとして手を伸ばしました。
 その時見えたのです。部屋の向こうの鏡が。鏡の足下に、キャップが開いたわたしの口紅が転がっていました。シャワーを浴びている間にハンドバッグから取り出されたのです。鏡の表面には口紅で書かれた、またあのしるし。同じしるし。流れるようで優美な、わたしの太ももについているしるし。
 電話を掴むと、通じていません。


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訳者の言い訳と解説

 シーツを折り返すところは、ベッドに敷くのと、
上にかけるの2枚組で使うので、上のをめくったってことです。

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