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<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
3. 絹の紐(14)
すぐにマセラティを裏に駐車していたバンガローを一晩借りました。
荷物をバンガローに入れ、ドアの鍵を閉めました。疲れていたけれど、心の中で歌いました。自分がどんなにうまくやったかが、すごく嬉しくて。ベッドに入りたい誘惑に駆られましたが、汗をかいて汚れていたし、元々シャワーを浴びずに寝るなんて許せない気質でした。それに、洗い流したかったから。
バスルームで、太もものしるしを確かめました。ものすごく頭に来ました。でも激怒しつつも、この流れるような、優美な尊大な物に自分が救いがたく囚われていると思いました。拳を握りしめました。傲慢が、わたしの体に刻まれています。この、傲慢さ!傲慢がわたしにしるしをつけたんだわ。それなのに、美しい。鏡で自分を見て、しるしをじっと見ました。多分そうだわ。このしるしはどういうわけか、尊大に、望もうが望むまいが、わたしの美しさを信じられないほど高めています。すごく腹が立ちました。
そしてなぜか、男性の感触を知りたがっている自分にも気づきました。今まで男性を欲したことなどありません。腹を立ててこの考えを払いのけました。わたしはエリノア・ブリントンよ!
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