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2009/08/08

ゴルの世界 The World of Gor 13

  ゴルの食べ物について。
ゴルではあまり凝ったお料理を作る文化は無いようで、
焼いたり揚げたりする程度の、アメリカ的な食生活のようです。 

穀類
●サ=タルナ パン
サ=タルナという黄色の穀物を原料とするパン。

●黒パン
  サ=タルナを原料としているが、サ=タルナ パンより色が黒い。
おそらく全粒粉のように、精製の度合いと思われる。

●米(rice)
  地球の米との違いは特に触れられていないけど、
(作者がアメリカ人なので) ジャポニカ種ではなくインディカ種と思われる。
  ゴルのどの地域で栽培されているのか不明。

乳製品・卵
●バター(butter)、チーズ(cheese)
  原料はボスクかヴェルルの乳。

●ヴロの卵
  ヴロという鳥の卵で、料理法は地球と同じ。鶏卵より少し小さい。

 

魚貝類
●ウナギ(eel)

   地球のウナギとの違いや調理法は不明。

●コスとびうお(Cosian Wingfish)
  コス島付近に生息する背びれのとげに毒がある魚。
その毒はタルラリオンには効かない。
肝臓は珍味である。
交配のために笛のような音を出す。

●牡蠣(Oysters)
  地球のと似ている。

●エスカルゴ(Snails)
カタツムリ。

●キャビア

野菜・果物


●ボスク
  ステーキや干し肉にする。牛肉に近い味で、
アメリカ人から見ても多少大味らしい。

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2009/08/01

ゴルの世界 The World of Gor 12

ゴルに住んでいる人たちの人種や部族について

●牛車族
  未読の4巻に出てくるので詳細は不明だが、遊牧民のような部族と思われる。

●トゥチェク族
  牛車族の一部。
女奴隷は鼻輪をする。
鼻ピアスなのか、鼻カンなのかはよくわからない。
追記:どうやら鼻カンのほうらしい。
鼻カンとは牛さんの鼻についてるようなタイプのピアスです。

●女豹族(Panther Girl)
  森に住み毛皮の服を着ていて、弓を得意とする。
森の美女とも呼ばれる。
身分的には無法者に分類。

●野蛮人
  ゴルの人たちはどこか僻地から連れてこられた奴隷だと思っているが、
<神官王>または<他者>に連れて来られた地球人であることが多い。
<神官王>は計画的に利用するために連れて来て、何らかの貢献をさせるが、
<他者>は惑星ゴルと地球を乗っ取るため、ゴルの儲け主義者と組んで、
give and take的に地球から人間や物資を密輸しているらしい。
ゴル語を覚えさせ、自分はゴルに連れて来られたのだと理解させるには、
頭の良い人間である必要があるので、美人で頭が良い人が選ばれる。
ゴルの文化を見ると、古代の時代から誘拐があったようだ。


●レンス族
  レンス栽培をして生計を立てている部族。
無法地帯のカル港に近いため、しばしば襲われて略奪にあうことがある。
レンス栽培者は身分は低いが奴隷よりは上とされる。

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ゴルの世界 The World of Gor 11

ゴルの制度と政治

  ゴルで地球の結婚に相当するのは、<自由な伴侶(Free Companionship)>です。
これは自由市民だけに許された制度で、奴隷同士は不可。
(ご主人様が奴隷に奴隷をあてがうことはあります。)

  男性が自由市民で女性が奴隷の場合、女性を自由に格上げします。
上層階級の女性が、下層階級や奴隷の男性と伴侶となることはできないようです。
女性は家族と夫以外の男性には顔を見せず、話をしてもいけません。
でもこれは厳密には守られていないようです。(都市によって違う?)

  <自由な伴侶>は親が決めることも多いですが、
実は本人たちはもうお互いを知っていても、知らん振りするのがルールっぽいです。
奴隷は何人持ってもかまいませんが、伴侶は一夫一婦制です。
離婚はできません

一方の死によってのみその終わりとなります。
一方が奴隷に身をやつしたときも、終わらせることができます。
自由な伴侶は一年更新で、一方が亡くなった場合次は更新されない、
つまり、更新日までは伴侶の誓約は結ばれたまま。
一方が奴隷に落ちた場合は、その時点で無効となります。

女性は伴侶の階級に合わせた色の服を着るのですが、
例えば書記階級の男性と結婚した女性医師は、青を着るのか緑を着るのか不明。

各都市は執政官(Administrator)軍司令官(Ubar/Ubara)などに統治されています。
ゴルの人たちは血の気が多いというか、
穏健な人がトップに立つと、その平和さにすぐ飽きてしまう傾向があるらしく、
人気はあるが昔は良かったなぁ的に、期間短めで失脚しがちです。
下層階級出身者がトップに立っても、以前書いた二重知識のせいだろうけど、
力量不足ですぐに失脚します。
ゴルで統治するっていうのは、かなり大変な仕事のようですね。
都市から追放される場合、「パンと塩と火を拒まれ」ます。
盆にパンと塩と火のついたたきぎを乗せ、
パンを二つに折り、盆に戻し「おまえはパンを拒まれる」
塩をつまみまた盆に戻し、「おまえは塩を拒まれる」
たきぎを塩に刺し込んで消し、「おまえは火を拒まれる」
この儀式で追放されるとその市を出なければならず、戻ってきた場合も極刑です。
追放されたものは「無法者(Outlaw)」となります。
その代わり、執政官やウバルを倒して、
元の都市に返り咲くのはアリです。
都市によっては、年金や生活保護もある模様。

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ゴルの世界 The World of Gor 10

今日はゴルの楽器について。

●カリカ(kalika)
6弦の弦楽器。
ピックかバチで演奏するようなんだけど、わたしのイメージでは
琵琶やリュート、マンドリンのような、ちょっと物悲しい音がする感じ。

●カスカ(kaska)
小太鼓。

●たて琴

●チェルル
不明。

6巻までに出てくるのはこれだけ。
楽器とは違いますが、拍手は右こぶしで左肩を叩きます。

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ゴルの世界 The World of Gor 9

さて、今回はゴルの技術etcです。

●科学技術
ゴルの世界 The World of Gor 2 でも書いたように、ゴルの神官王は地球をはるかに越える科学技術を持っています。
だから民間人も地球より進んだ技術を持っているか、と言うとそうではありません。
神官王により、技術の進歩を制御されているからです。
戦争をするにしても、武器や防具は剣・弓・槍・盾・兜。銃の開発などは認められていません。
隠れて開発しちゃう人もいるけど、ほぼ確実に見つかって火刑にされます。
地球にある物を見ればわかりますが、大体のものは軍事目的で開発・発見されたものが応用され、便利な物が作られて行くわけですから、ゴルの民間人レベルでは、科学技術がなかなか発展しません。
それでも自転車や腕時計、化学繊維くらいはあっても良さそうなのに、無いようです。

●地球の文化に例えると?
剣闘士のような闘技も楽しまれてるし、文化的には古代ローマ時代で止まってる感じです。

●インフラ
電気・ガス・水道などのインフラも整っていないようですが、裕福な家には電灯と蛇口はあるようです。
でも電池のようなものはあるみたい。
照明はタルラリオンランプが一般的で、タルラリオンオイルを燃料としています。

●医療
その代わり医療は発展していて、ダル=コシス病という病気以外は、全て治療法が見つかっています。
安定血清」で老化さえも止めます。
ゴルに老人がほとんどいない理由は、安定血清を接種してるからなんですね。
たまに安定血清が効かない人もいるようです。
みんな老化しないってことは、人口が増加しすぎないんだろうか… と思うんですが、そこは小説だから触れちゃいけないのかもしれない。
ダル=コシス病、別名<聖なる病>は感染力が強く、必ず死に至る病気です。
空気感染のようです。
キャリアは<悩める人>と呼ばれ、服の色は黄色と決まっています。
<建築家階級>の黄色とどう違う色合いなのかは不明です。
この病気に罹ったとわかった時点で、死亡扱いとなります。
病で家には居られなくなり、放浪する者も居れば、 <ダル=コシスの孔>に隔離されることを望む者もいます。
一度入ったら出ることは許されません。
食料はタルンで上空から投げられて配給があります。
治療法が見つかっていないのは、 <導師階級>が神官王が与えたもうた病だから、治療法を研究してはいけないと主張し、研究者の殺害を指示することもあるからです。
(でも神官王の御技ではない模様)
アルの軍司令官(ウバル/Ubar)のマルレヌスより、アルのフラミニウス、トレヴェのヴィカたちの研究に許可が出ているので、治療法が見つかる日も、来るかもしれませんね。 長くなったので、今回はここまで!

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ゴルの世界 The World of Gor 8

ゴルの植物です。
星が違えば変な草もいっぱい。

植物
●タレンデル/タレンダー(Talender)
 美と情熱の象徴の黄色い花。
 地球で言う結婚式でも使われるし、さらわれて来た奴隷にも付ける。

●レンス草(Rence)
 紙や布の原料にもなり、実や茎の芯は食用にもなる。
粉にしてパンケーキも作れる。

●カ-ラ-ナ(Ka-la-na)
 カ-ラ-ナ酒の原料、燃料、材木など様々な用途に使われる。

●ヴォスク蘭草

 名前からしてヴォスク地域の三角州に生える蘭だと思われる。

●テム
 詳細は不明だが木。
船や武器の材料として使う。

●蛭草(ひるくさ)
 吸血する草。群生するところに入ってしまうと死に至るので注意。

●サ=タルナ(Sa-Tarna)
 穀類。パガ酒やパンの原料となる。
実は黄色。




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2009/07/10

ゴルの世界 The World of Gor 目次

 
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 1
 基礎知識。ゴルとは?
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 2
 身分制度, 神官王(Priest-Kings), 上層階級(HighCastes), 下層階級(LowCastes),
無法者,奴隷, 二重知識

--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 3
 ゴルと哲学
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 4
 飲み物
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ゴルの世界 The World of Gor 5
 生き物
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 6
 奴隷の種類
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 7
 単位
 時間の単位、距離の単位、お金の単位

--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 8
 植物
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 9
 科学技術、インフラ、医療
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 10
 楽器
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 11
 制度、政治、自由な伴侶
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ゴルの世界 The World of Gor 12
 人種・部族
--------------------------------------------------------
ゴルの世界 The World of Gor 13
食べ物
--------------------------------------------------------
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ゴルの世界 The World of Gor 7

ゴルでの単位です。

●時間の単位
1イーン = 1秒
1エーン = 80秒, 80イーン
1アーン = 40エーン
20アーン = 1日

●距離の単位
1パサング = 0.7マイル(約1.12km)

●お金の単位
タルスク銀貨
タルン銅貨
タルン銀貨
タルン金貨
それぞれにどれくらいの価値があるか不明。



ちょっと短いので、ついでにわたしの読書感想文。
反地球シリーズの中で、わたしのお気に入りの登場人物は、
アル市のウバルであり、主人公タールの伴侶の父であるマルレヌスと、
同じくアル市の奴隷商人<セルヌス屋敷>の奴隷教育係で、
自らも情熱奴隷のスラです。

マルレヌスは根っからのゴル人で、とにかく強い。
野心も大きく、大胆な行動から緻密な計画までこなす、
いわゆるカリスマです。
ウバルとしての立場と家族だったら、家族を捨てさえするのに、
寛大なところがあったりして、反地球シリーズには欠かせない人物です。
タールにホームストーンを奪われて一度失脚していますが、
逆にタールを利用してウバルの地位に返り咲いています。
人間的に主人公より魅力的な人物だと思います。
タールはちょっとフラフラしすぎ。

スラは最初はお局様的ポジションで出てくるんだけど、
本当は誇り高く、頭もよく、優しい愛情の深い人。
タールから男性しかしないゴル式チェスのようなゲーム<競技>を習って、
天性の才能を見せて、すぐにタールを負かすほど強くなったのに、
好きな人におもしろかったか?と聞かれると、
わたしには難しすぎます。とか言っちゃうの。
おもしろいと言ったら<競技>をやろうってなって、負かして男に恥をかかせちゃうって、
ちゃんとわかってるのね。
そして彼女は、余興として知らない男とつがわされて、子供を生んでいます。
奴隷がそのまま子供を育てることはないので、ずっと子供に会った事がなかったけど、
偶然会ってしまう。
立派な青年に育った子供を見て、奴隷である自分が悲しくて自殺してしまいます。
ゴルでは<安定血清>で若いままずっと生きるので、
悲しみや苦しみから逃れるには、もう死しかない。
死なずにずっと生きるって、実は残酷なことなのかもしれません。

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2009/05/24

ゴルの世界 The World of Gor 6

奴隷の種類

女奴隷はカジュラ(kajira)、男奴隷はカジュラス(kajirus)と言います。
kajiraには種類があって、以下のとおりになっています。

●訓練されていない奴隷および未使用(処女)の奴隷。
通称:White Silk

●快楽用奴隷/pleasure srave
通称:Red Silk

●酒場奴隷/paga slave
通称:Yellow Silk

●情熱奴隷
生まれながらに快楽用に飼育された奴隷。
通称:(恐らく)Scarlet Silk

●塔奴隷/tower srave
主に家事をする奴隷。

●湯沸し奴隷
奴隷としても下のほうのランクらしい。
家事をする奴隷とどう違うのか不明。

多分なんですが、White SilkとかRed Silkっていうのは正式名称(?)ではなく、
隠語というか、通称のような言い方なんだと思う。


自由市民の服装は色分けになってますが、
(自由市民もオフィシャルな場以外では、
必ずしも階級の色のものを着るとは限らない模様)
奴隷はWhite silkだから必ずしも白いsilk、
red silkだから赤を着る、というわけではないようです。
ご主人様の持ち物だから、ご主人様から渡されたものを着ます。
奴隷の身分だけれど書記階級出身で、
仕事の役に立つなら青い服を着せてやることもあるし、
自分がひいきにしてるタルン競争のチームカラーの服を着せたり。
華やかなsilkではなく、
カミスクという粗末なチュニックのような服を着せられることもあります。
逆に何も着せられず裸で引き回されることも。
ご主人様のお望みのままに、です。

アル市の公共の奴隷は、グレーの服でショートカット、
髪はなで付けると決まっています。
一般的には髪を長く伸ばし、結わないことが多いようです。
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ゴルの世界 The World of Gor 5

ゴルの生き物

●タルン(Tarn)
鷹に似た大型の鳥。
肉食で非常に獰猛で、油断すると飼い主すら食べてしまう。
爪やくちばしは人間の背骨を折ってしまうほどの力があるため、
鞍の横にくくりつけたり籠に入れられたりして奴隷が運ばれることもある。

- 軍用タルン
 戦士の乗り物として飼育されたタルン。
 爪を鋼鉄で補強されている。
 黒いタルンは夜襲用、白いタルンは冬用、色が付いているのは目立ちたがり屋用。
 灰色がかった褐色が一般的。

- 荷役用タルン
 籠を付けられ荷役用にされる。籠の中から手綱で操る場合と、
 背中に戦士が乗って操る場合がある。
 人間3人くらいの重さまで運べる模様。
 
- 競争用タルン
 ギャンブルのタルン競争に用いられる。
 軍用タルンに比べ体が軽い。
 タルン競争は騎手を殺すのもアリのデスマッチ。

ヴロ(Vulo)
 肉・卵ともに食用にできる鳥類。

●湿地ガント
 頭に角、足に水かき、くちばしは太く、翼が広い小型の鳥。
 レンス族では愛玩動物でもある。

●タルラリオン(Tharlarion)
トカゲのような生き物。
他人を侮蔑するときに「タルラリオンめ!」などと使われる。

- 高タルラリオン(軍用)
 肉食で後ろ足で立って跳躍しながら走る。
 タルンを乗りこなせない戦士が乗る。

- 広タルラリオン(荷役用)
 荷役用として使われ、4本足で歩く。
 あまり早くないがタルンよりも重いものが運べる。

- 水棲タルラリオン
 肉食で水の中に住む。

●タブーク(Tabuk)
 黄色で一角のカモシカのような動物。

●ラルル(Larl)
 かぎ爪と牙を持つ、巨大な豹のような肉食獣。身の丈7フィートにも及ぶ。
 黒ラルルにはたてがみがあり、赤ラルルにはたてがみは無い。
 神官王のところでは白ラルルが飼われていた。
 白ラルルは珍しいようだ。

●オスト(Ost)
 黄色未を帯びたオレンジ色の1フィートほどの蛇で猛毒がある。
 噛まれると数秒で苦しんで死ぬ。
 黒い模様の入った縞オストもいる。

●ボスク(Bosk)
 頭に角があり毛むくじゃら、草食で足は遅いが獰猛。
 肉は食用になり、放牧して飼育する部族もいる。

●タルスク(Tarsk)
 温暖な森に住むイノシシのような動物。
 牙が6本あり、肉は食用になる。

●ウルト
 げっ歯類。
 牙2本、角2本、白い毛の動物。

●クアラック
 足の指が3又でブラシのようなたてがみのある動物。
 
●湿地亀
 亀。
 
●湿地ザメ
 鮫。

●カイリアウク
 不明。

●ヴァルト
 小型犬くらいの大きさの肉食のこうもり。

●ヴェルル(Verr)
 乳からチーズが作られる。

●スリーン(Sleen)
 毛皮があるトカゲのような生き物。
 尖った鼻にひげがあり、20フィートくらいの大きさ。
 いたちのようなにおいがする。

●コスとびうお
コス島付近に生息する背びれのとげに毒がある魚。
その毒はタルラリオンには効かない。
肝臓は珍味である。
交配のために笛のような音を出す。

●カイーラ
 わたしが読んでいない4巻に出てくるようで、詳細は不明だが
 トゥチェク族は乗るようなので、多分馬系の生き物。

●ザーリット蝿
 赤紫で体長2フィート。1ヤード程の羽が4枚ある。
 こんな巨大な蝿は怖い;;

●塩水性ヒル
 ヒルなので血を吸う。威力は不明。

フルト(Hurt)
 カンガルーのような動物で、毛は毛織物に使われる。
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ゴルの世界 The World of Gor 4

ゴルの飲み物。

●水
 やっぱり水は普通にある。

●パガ酒(パガル=サ=タルナ酒)(Paga Sa-tarna)
 穀物のサ=タルナを原料とするお酒。

●カ=ラ=ナ酒(ka-la-na wine)
 甘い香りのする黄色のワインのような飲み物。
カ=ラ=ナは木なので、多分実から作るんだと思います。

●カル=ダ酒(Kal-da)
カ=ラ=ナ酒を蒸留し、かんきつ類のジュースと香辛料を加えた酒。
味はまずいが安いので下層階級の肉体労働者に人気がある。
温めて飲む。

●ぶどう酒
 多分普通にワイン。

●黒ぶどう酒(black wine)
地球で言うコーヒー。
テンティスという都市の上層階級では飲まれているが、
ゴルでは一般的な飲み物ではない。

●スレーブ・ワイン(Slave wine)
 6巻までには出てこないので不明だが、奴隷用の飲み物があるらしい。
 どうやら妊娠を抑制するもので、味はおいしくないようだ。(未確認)
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ゴルの世界 The World of Gor 3

ゴルと哲学

<反地球シリーズ>の日本語に翻訳されている6巻までのうち、4巻以外は読みました。
今回はわたしの読書感想文です。

反地球シリーズの作者、ジョン・ノーマンはアメリカの哲学の大学教授だそうで、
作中に哲学的思想が出てきます。
人間とは何か。
人間とはどうあるべきか。
人間の尊厳とは。
死とどう向き合うべきか。

特に3巻目「ゴルの神官王」では、人間を下等な生き物とみなし、
道具に使いあっさりと殺してしまう神官王の言動と、
主人公で、地球人としての感性を持つタール・キャボットとの対比により、
かなり哲学的な内容で、その思想は難解です。
物語は簡単だけれど、結構考えさせられる内容でした。

ところで、主人公のタール・キャボットは、
地球からゴルに連れて来られて、戦士として育成されました。
イギリスのブリストル出身、オックスフォード大学卒業。
アメリカ・ニューハンプシャー州にある大学の講師。
白人で目の色は青、髪は燃えるような赤毛。
ちなみに日本人にはあまり理解できないけど、
「赤毛のアン」とかリンジー・ローハンとか見るとわかるように、
赤毛っていうのはいじめの対象にされる髪の色のようですね。
タールも学生時代、何度かそれで喧嘩しています。

イギリスって現代でも階級社会だし、タールはイギリス人で、
オックスフォード大卒ってことは、良い家柄の出身だったわけです。
それでもゴルの身分制度には初めは嫌悪感を持ちます。
彼はわりとお人よしで、弱いものを助けたり、しょっちゅう騙されたり、
毎回誰かに利用されて最後の最後にそれに気付いたり、
何だかんだでいろんな人とお友達になっちゃったり、
なかなか愛嬌のある人物です。
でも物語が進むにつれ、タールもゴルの社会を受け入れるようになり、
女性を奴隷として簡単に貶めるようになります。
でもこれは、タールが自分自身の弱い心を守るための行動であって、
奴隷がいることが当たり前だと思っているゴルの人たちとは、
感性が違うんですよね。
そのことにはタール自身も気付いていて、苦しむのが6巻。
それを乗り越え、タールはかなりゴル人化していきます。
騙されたり利用されたりするのは相変わらずのようですけど^^;
部下と富を得て行動も作成も大胆になり、大きな野望を持ち冒険としては面白くなってきます。
でもわたしとしては、主人公としての魅力を少し失ったと感じました。
読んでいるわたしたちは地球人であって、彼が地球人としてではなく、
ゴル人として成長した姿は、読者と主人公の距離を離してしまいました。

タールとタレーナ、テリマ、そして<神官王>と<他者>の対立がどうなるのかは
気になりますが、洋書を取り寄せてまでは読まなくて良いかな…と思いました。
2500円くらいするし…。
でも結局7巻・8巻を買ってしまった。


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2009/05/23

ゴルの世界 The World of Gor 2

  ゴルの身分制度について。
ゴルには身分制度があります。

  頂点は神官王(Priest-Kings)で、神のような存在です。
ですから人間界の身分ではありませんが、書いておきます。
非常に高い知能や科学技術を持ち、惑星を動かし、
地球からゴルを観測できないようにすることさえできます。
Gorの人々は、知らずのうちに彼らに監視されて生きています。
神官王の意思に背いた場合、あっという間に火刑。
神官王は500人以上はいるようです。
彼らの中で権力を持っているのは、<母>とその第1子から第5子までですが、
第2子~第4子までは死亡。
更に<巣の戦争>により第1子、老衰(?)で<母>も死亡。
サルダル山脈の<聖地>に住んでいて、
山に入ったものはいても帰ってきた者はいないと言われています。
姿は身長は18フィート(548.6cm)、色は黄金、足は4節で6本、
金色の毛に覆われた触覚らしきものがあります。
巨大な虫っぽい生き物と思われます。
神官王たちの政治的軋轢により、この小説の主人公、タール・キャボット(Tarl Cabot)も
利用されるため、地球から連れ去られて来ました。

  神官王に敵対する者として、<他者>(Others)がいます。
神官王とほぼ同等の科学技術を持ち、ゴルと地球の征服を狙っています。

  ゴルの人間の身分は、
上層階級(HighCastes)下層階級(LowCastes)、そして無法者奴隷です。

上層階級は位が高い順に
1. 導師(Initiates):白
神官王の代弁者(ということになっているが大体ペテン)
2. 書記(Scribes):青
学者、会計士、法律家、記録保存係、教師、事務員、歴史家など。
3. 建築家(Builders):黄
4. 医師(Physicians):緑
5. 戦士(Warriors):赤(緋色)

  色は、それぞれに色が割り当てられていて、
その色の服を着ます。
更に上層階級の中から執政官/Administrator(茶色)が選出されます。
国によっては王・女王が統治している国もあります。
戦闘時には軍司令官(Ubar/ウバル)が選出され、指揮を取ります。
本来は戦いが終われば軍司令官の職を解任されますが、
そのまま失脚するまで職を放棄せず、権力を持ち続けるものもいます。
ウバルの伴侶の女性、女性の軍司令官はウバラ(Ubara)と呼ばれます。
ウバル・ウバラの色は紫です。

下層階級は順番はわかりませんが、かなり細かく分類されています。
参考:http://www.geocities.com/kassau_info/castes.html
http://www.angelfire.com/ky3/bakah/castes.html

・商人(Merchants):白と金色
・奴隷商人(Slavers):青と黄色
奴隷商人は商人階級のサブ階級。
・金貸し(Moneylenders)
・パン屋(Bakers):オレンジと茶色
・肉屋(Butchers)
・酒作り(Winemakers):緑
・船乗り(Sailors)
・漁師(Fishermen)
・職人(Artisans)
   ・壷作り職人(Pot Makers):茶色と緑
   ・鞍作り職人(Saddle Makers):黄褐色
   ・鍛冶職人(Metal Workers):スチールグレイ
   ・縄作り職人(Rope Makers)
   ・革職人(Leatherworkers)
・布作り(Cloth Workers)
   ・絨毯作り(Rug Makers)
      ・機織り(Weavers)
         ・けば立て(Carders)
         ・服屋(Clothiers)
         ・ドレス作り(Dress Makers)
・きこり(Woodsmen):茶と黒
・詩人(Poets):水色と赤
・歌手(Singers):水色と赤
楽士・詩人・歌手などの芸術家系は、
下層階級の中ではランクは高いほうにいるようです。
・競技師(Players):赤と黄
競技師は厳密には身分ではありません。
・暗殺者(Assassin):黒
暗殺者は黒い服って決まってると、目立ってやりにくいんじゃないかって気がしますが、
額に黒い短剣の印を付けると、暗殺を請け負った者として、
どこの都市にでも入れる。
・農民(Peasants):茶色
・炭焼き(Charcoal):黒とグレー
・タルン飼育(TarnKeepers):グレーと緑
・娼婦

  上層階級には第二知識、下層階級には第一知識、というように、
意図的に情報を操作しています。
例えば下層階級は惑星ゴルは平たい円盤であると信じ込まされ、
本名を知られると呪いをかけられると思って通名を使っています。
これを二重知識といいます。

  ゴルは各都市が独立・対立・同盟しながら存在し、
人々は基本的に国に所属していますが、国家の滅亡などで国をなくした者が、
無法者(Outlaw)と呼ばれます。

  奴隷は別途説明します。

  身分は世襲制ですが、本人の希望とその能力と議会の承認があれば、
階級を変えることが出来ます。
しかし二重知識という壁がありますので、下層階級が上層階級に上ることは、
極めて難しいと言えます。

  ゴルは男性上位の世界であり、力の強いものが生き残る世界です。
階級による差別、障害者に対する差別はありますが、
肌の色に対しての差別はありません。

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2009/05/22

ゴルの世界 The World of Gor 1

 ゴルとはなんぞ?を説明していきます。

ゴル(Gor)とは
ジョン・ノーマン(John Norman)という作家(大学の哲学の先生でもある)による、
「反地球シリーズ(Chronicles of Gor)」というSF小説です。
太陽を挟んで地球の反対側にある、地球と似た惑星ゴル。
<捕獲航海>により地球からさらわれた、タール・キャボット(Tarl Cabot)の、
過酷な運命に翻弄される戦いを軸としたストーリーです。
7巻目でSMの要素が強くなり、隠れた問題作でもあります。

そのGorの世界観を実践する人たちは、Gorean(ゴレアン)と呼ばれます。
Goreansは、BDSMとは違うと言ってますが、わたしは
本質的には同じだと思いました。
SMってSadism(加虐性欲)とMasochism(被虐性欲)なわけだけれど、
女をレイプしたい人、女をぶん殴りたい人、女を調教する人、
ノーマルから見たら区別つかないかもしれないけど、それぞれ別物です。
鞭で打たれる人も、鞭を打つ人が誰であっても気持ち良いわけじゃない。
SMに本当に必要なのは、サドの要素でもマゾの要素でもなく、
愛と信頼関係なんだよね。

なんかディープな話になってきちゃったんで、
今日はこの辺で。
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