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<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
3. 絹の紐(12)
45分以上は、リードを延ばしたり縮められたりしながら、追っ手より先を疾走しました。一度、相手が40ヤード以内に居たとき、側道の砂利道に振り切って煽り、リードを1ヤードずつ伸ばしました。
やつらの追跡にゾクゾクしました。かわしてやるわ!
遂にひどく曲がりくねった道で200ヤード以上引き離し、ヘッドライトを消して林の中に入りました。この道路からの脇道がたくさんあり、曲がり道もたくさんあります。あいつらは当然わたしがどれかの道を行ったと思うでしょう。
ライトを消したマセラティの中で、心臓をドキドキさせて座っていました。
ほんの数秒のうちに尾行してきていた車は疾走して通りすぎ、カーブに滑り込んで行きました。
30秒くらい待ってから、道に戻りました。数分間はライトを消して走り、道路の黄色いセンターラインを月明かりで追いました。もっと交通量の多い舗装されたハイウェーまで来てから、十分に車も走っていたのでライトを点けひたすら走り続けました。
わたしはあいつらより一枚上手よ。
ほぼ北の方に進み続けました。あの人たちはわたしが来た道を、南の方に帰ったと考えるはずだと思いました。同じ方向への旅路を続けているとは、想定してないでしょう。わたしがこんなに聡明だとは思ってないんだわ。でもわたしはあいつらよりずっと知性があって、緻密にやってのけるのよ!
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