2011/12/25

UWSC ☓ Wordpress ☓ TinyMCE Advanced

最近、wordpressのブログを量産しておりまして、 ブログとして使える形にするのがめんどうくちゃあああああい! そんなわけで、UWSCというソフトで自動化です。 ブログを量産する必要のある人が、 いるのかわからないけれど、とにかくコードを紹介していきます。 # なんかこのブログって、いつも需要の少ないところに進むよね。 今回は、プラグインのTinyMCE Advancedのアイコンの並び替え用コードです。 wordpress、 TinyMCE Advanced、 Internet Exploreの バージョンによっては、動かないかもしれません。 軽くコードの説明をしておきます。 InsNode(IE, "pre_justifyfull",...
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2011/05/03

東大生が選んだ勉強法 東大家庭教師友の会(編著)【Book】

コンセプトは良いと思うのですが、いざ読んでみると、読むのが苦痛でした。 多分、この文章にまとめたライターさんと、わたしの感性が合わないだけだと思います。 文章のテンポがもっさりしてるし、簡単な日本語の誤用がちょっと気になりました。 大人で勉強本をお求めだったら、モチベーション上がりそうな、別の本のほうがお勧めです。 大人になってもなお勉強しようって人は、勉強法って知ってるもんね。 別にわたしは頭が良いわけではないですが、 勉強が極端にできない人って、勉強のやり方がわからないからでできないんですよね。 そういう自覚がある人は、読んでみたら良いんじゃないでしょうか。 東大生が選んだ勉強法...
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誰か Somebody 宮部みゆき

面白いことは面白かったのですが、 今まで読んだ 宮部みゆき作品の中では、下から一番目に面白かったです。 杉村三郎さんっていうキャラクターが、個人的な秘密を暴いたり、 長々とお説教をすることに、 違和感があると思うのです。 『模倣犯』、『楽園』の前畑滋子さんのような、 “自分の正義を振りかざす知りたがりのおばさん”的な人が、 物語の秘密を暴くためには必要なのだろうけど、 他の手法があるんじゃないかなあ。 それで、『模倣犯』以降の宮部作品がいまいち精彩を欠く理由がわかった気がします。 書きすぎなんじゃなかろうか。 そこまで懇切丁寧に書いて教えてくれなくても、読者はわかるよ。って思うんです。 行間を読んで、頭使って、本に向きあうのが、小説を読む醍醐味ではないかと。...
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2011/05/02

死神の精度 伊坂幸太郎

非常にスタイリッシュな作品だ、という印象を持ちました。 この作品は、魔法使いレベル童貞のお兄ちゃんに薦めてもらったので、 じめっとした感じを想像していたのに(笑) 死神は人間にも人間の死にも特別な感情を抱くわけではなく、 ただ淡々と仕事をして、対象の人間の死を可とするか見送るかを決めてゆく。 何と言っても作者の設定の上手さが際立つ作品です。 死神は人間の言語や概念を正確には理解していない。 だから会話が噛み合わなかったりするのだけど、 それゆえに人間の深いところを描写することに成功しています。 伊坂幸太郎は技巧派でもあるんですね。 『フィッシュストーリー』を読んで、 伊坂幸太郎氏は短編は苦手なのかなって思ってたんですけど、...
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2011/04/24

ゴルの虜囚 111 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 9. 小屋(1) 森に入るのは恐ろしかったが、選択の余地はなかった。 縛られた奴隷を操るのに、窒息の革ひもは最適の道具だ。絶対について行くしかない。少しでも抵抗すると首が絞まるのだ。 女たちは一列になり、森のはずれの藪や低木を抜け、すばやく進んだ。葉や小枝を踏む感触がした。止まるのは、枝をわきに持ち上げてよけたり、彼女たちが隠しておいた小さい槍や弓と矢を拾い上げる間だけ。どの女も、鞘に納めたスリーン・ナイフを腰に下げている。 背が高くブロンドの髪で、艶やかに美しいヴェルナは隊を率い、弓と箙(えびら・矢を入れて背負う武具)を背負い、槍を手に持っている。時折立ち止まり、様子を確かめるように耳を澄ましたり、顔を上げたりしては、再び進み始めた。わたしは縛られてたし、肌を保護するものを身につけていなかったから、打ち付ける木の枝から体を守れなかった。もし痛くて立ち止まったり、ぶつかってつまづいたりすれば、無情な窒息の革ひもはわたしの咽を締め付け、また前へと駆り立てる。...
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ラッシュライフ  伊坂幸太郎

今まで読んだ伊坂作品の中で、一番面白かったと思いました。 『ゴールデンスランバー』も良かったけど、ごはん粒を散らかして食べる人は嫌いだから。 登場人物の人間関係がどうなっているのかは、ある程度予測がついたのですが、 物語をどう収束させるのかは予想がつかず、最後まで楽しんで読めました。 最終的にみんなにハッピーエンドが訪れるのかはわからないけれど、 読後感も良いし、後味がすっきりします。 『フィッシュストーリー』では違和感を感じた黒澤さんが、 この本では魅力的な人物で、 人気のあるキャラクターなのも納得しました。 そうそう、男性の作家の場合、女性の描写に無理がある人も多いですよね。 伊坂氏の場合は特別にうまく表現しているわけではないけれど、...
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2011/04/18

ゴルの虜囚 110 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(28) 出発の準備が整いました。 男たちは既に意識を取り戻してもがいていましたが、手も足も出ませんでした。 遠くからはただ単に草地に座っているだけに見えるかもしれません。 男たちは縄を引きちぎろうとしていました。 朝まで見つけてもらえないだろうと思いました。 「脱がせろ」 とヴェルナが部下の一人に言いました。わたしはイヤ!と首を横に振りました。カミスクを切って脱がされ、わたしだけだけが捕らえられた奴隷として立ちすくむのでした。 「カミスクも縛りの紐も燃やせ」 服と紐が炎に投げ込まれるのを見つめていました。奴隷狩りに訓練されたスリーンにかがせるのに使えないようにするためでしょう。 「もっと火に薪をくべろ」 とヴェルナが命じました。 火に薪が投げ込まれました。 それからヴェルナはわたしに背を向け、衛兵の前を大股に歩きました。...
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2011/04/17

ゴルの虜囚 109 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(27) 「男たちを火のそばに連れて来い」 「はい、ヴェルナ」 女たちは二人組みになって、衛兵たちを引きずり火のところへ戻って来ました。今や衛兵たちはさるぐつわをされ、意識が戻っているのは一人だけでした。毛皮を着た女の一人が髪をかき上げながら、その衛兵の前にひざまずき、のど元にナイフを当てていました。 何人かの女は棍棒を捨て置いて、腰に手を当てて男たちを見つめ、笑い声を上げています。 わたしは気持ちが高ぶっていました。彼女たちは闇の中から棍棒を持ちすばやく現れ、女を扱うごとく簡単に男を捕虜にしたのです。でもわたしも、縛られているのだけれど。 ヴェルナと呼ばれた背の高い金髪のリーダーは、しなやかな森の豹の毛皮、金の飾りをまとい、槍を持ち、ラナが縛られ口をふさがれて横たえられている辺りを大またに歩いています。槍でヴェルナはラナを転がし、仰向けにしました。ラナは恐ろしげに見上げています。ヴェルナの槍はラナののどに当てられました。...
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2011/04/16

ゴルの虜囚 108 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(26) 「触らないでよ」 男はやすやすとわたしの体をひっくり返し、背中を地面に押し付けました。 「やめてよ!あんたなんか大っ嫌い!」 男の目に怒りの色が浮かんで来ました。わたしの体をきつく押さえています。そしてわたしは、ホワイト・シルクにもわかるほどの別の目つきに気づき、狼狽しました。ただ使われて、終わりではないのだと。苛立ちを感じ、うめき声を上げました。忍耐強くケアされ、デリカシーと細心さを以って使われるのでしょう。わたしが男に服従するまで。誇り高く怒れる自由なわたしが、打ち砕かれ、懇願する卑しい女奴隷に堕ちるまで。 「お願い、やめて!」 体の中に燃え上がる奴隷の火など望んでいません。どんなに激しく燃えるか、どんなに必要不可欠なものになってしまうか、わかっています。所有されるのは嫌。男のなすがままにされるのは嫌。地球であの背の低い男が、わたしが自分のベッドに縛り付けられていたときに、腹ばいと懇願を学ぶだろうと断言したことを思い出しました。...
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2011/04/15

ゴルの虜囚 107 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(25) 別の衛兵が荷車の一台に消え、彼が戻ってくると奴隷の鈴の音が聞こえました。 ラナは紐に二列についた鈴をウエストや足首につけてもらう間、誇らしげに炎の横に立ち、頭をのけぞらせ手を下ろして広げていました。 そうこうするうちに他の衛兵がまたカ=ラ=ナの瓶を前に持ってきました。衛兵が瓶を持ちラナに飲ませてから、ユートとわたしの分をよこしました。カ=ラ=ナが少し残って衛兵に返すと、今は鈴のついたラナに瓶を渡しました。野生的な鈴のジャラジャラと鳴る音をさせ、ラナはくびをのけぞらせて飲み干しました。 ラナは瓶を投げ捨て、頭を下げ、そしてそれから顔を上げて後ろに倒し、前後に振り髪をなびかせ、右足を踏み鳴らしました。 ユートと衛兵たちは歌って手拍子を始め、一人は革の盾を打ち鳴らしました。 荷車の向こうの闇の中で、何かが動いた気がしました。...
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2011/04/14

ゴルの虜囚 106 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(24) **** 「ラナに踊らせて」 とラナが甘えた声を出しています。 足を組んで座っていた衛兵が、傍らに跪いたわたしに肉を手渡したので、口で受け取りました。大きな入れ物から移したパガの袋を持ち上げて押しつぶし、衛兵の口の中へと液体を流し込みました。外側が焦げた肉にかぶりつくと、中は赤く、熱く、レアで、肉汁があふれていました。 衛兵は片手で、パガはもう良いという身振りをしました。 皮袋にひもで留めてある栓をしてから、わきの草の上に置きました。 目を閉じて、口の中、歯の上、そして唇に舌を這わせ、外側の焦げた熱いレア肉の肉汁と風味を味わいました。 明日わたしたちはコ=ロ=バへ旅立ち、そこから豪奢な、輝けるアルに向かうのです。 目を開けました。 炎はとても美しく、荷車の幌の上に影が落ちています。 ユートのハミング。...
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2011/04/13

ゴルの虜囚 105 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(23) ラナとユートとわたしは、賭けをしている男たちに向かって一列に並び、ひざまずいていました。わたしたちの手は、縛りの革で背中側に縛られています。 男たちは賭けをしていて、私たちに肉を放ります。 火明かりの中、肉を取りました。キャッチしたら2ポイント。落ちた肉片は格好の標的です。わたしたちは落ちた肉片を奪い合いました。その肉を奪い返したら1ポイント。ユートが肉を取りこぼし、ラナとわたしが取り合いました。転げ回ってもぎ取り、それぞれが落ちた肉を食いちぎりました。わたしはひざをついてのけぞり、髪を片方に振り乱しました。「わたしの!」 笑ってむせそうになりながら、肉を飲み下しました。 「わたしのよ!」 ラナがわめき、肉をむさぼるように食べました。 「両方に得点だ」 と衛兵が判定しました。 わたしたちは興奮していて、もっとやりたいと思っていました。...
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2011/04/12

ゴルの虜囚 104 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(22) わたしはユートとラナと一緒に女の籠から連れてこられ、門の内側でひざまずいていました。 お腹が空きました。もう夕暮れ時です。 「いつ食べられるの?」 とユートにたずねました。 「ご主人様たちの後だよ。喜ばせられたらね」 とユートは衛兵たちのことを言いました。 「喜ばせられたら?」 「わたしはいつだって食べさせてもらえるの」 とラナは言いました。 「怖がらなくても大丈夫。エリ=ノ=アはホワイト・シルクなんだし!」 とユートは笑っています。 わたしはうつむきました。 「エリ=ノ=アは喜ばせられるよ。あたしたちみんなやれる。どうしてあたしたちが選ばれたと思ってるの?」 ユートが励ましてくれました。 「食事の列に並んでおくべきだったと思うんだけど」 「それで、ぶたれるわけ?」 とラナが訊ねました。 「そうじゃなくて」 わたしは混乱していました。...
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2011/04/11

ゴルの虜囚 103 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(21) ユートが嬉しそうに駆け寄って来て、わたしの腕をつかんで笑いました。 「今夜食事が出ても、あなたとわたしとラナは食事の列に並ばないの」 「どうして?」 わたしはうろたえました。地球では食にうるさかったのに、ゴルでは驚くべき食欲を発揮していました。夕食が食べられそうにないなんて、全然嬉しくありません。わたしたちは何をしてしまったんだろう。 ユートは柵の外の森のほうを指差しました。収容所から100ヤードほどのところに、荷車の一台がありました。そこでは5人ほどの衛兵が野営をしています。 「あの人たちがね、わたしたちに給仕をさせてくれってターゴに頼んだの」 わたしは嬉しくて、顔がほてりました。収容所の外に出たかったし、男のそばにいると楽しいですから。こんなにこじんまりと打ち解けた集まりにお仕えしたことはありませんでした。その上、わたしがターゴに捕らえられてから一緒の衛兵たちだったので、彼らのことを知っていました。わたしの好きな人たちです。...
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2011/04/10

ゴルの虜囚 102 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(20) ユートってどうしてこんなにかわいくて明るいの! じきにみんなでユートと一緒に笑いました。歌を歌い始める娘たちもいました。わたしは楽しい気分を思い出し、インジと収容所の端まで走って戻る競争をしました。わたしの勝ちです。鬼ごっこやゲームを始める娘もいました。北方の女の子たちまで、混ざってきました。ぼろきれを詰めた布のボールを持っていたので、笑いあいながら投げました。輪になって座り、話をしている娘たちがいたり、お互いに向き合って座り、糸と指を使って難しいあやとりをしている娘たちもいました。“ストーンズ”をしている娘たちもいました。一方のプレイヤーがもう一方の手に握られた石の番号を当てるのです。わたしはあやとりに挑戦しましたが、できませんでした。複雑なパターンをまねしようとして、いつも混乱してしまいます。なんと美しく、突然複雑になるのでしょう。みんなが私の不器用さを笑います。ちなみに北の娘たちはこのゲームがとても上手で、わたしたちみんなを負かしました。...
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2011/04/09

ゴルの虜囚 101 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(19) 芸人は後ろに下がりました。 おとずれた静寂。 獣は後ろ足で立ち上がり、眠そうにわたしたちを見つめていました。すると突然、獣がおぞましく、恐ろしいほどに咆えて柵に向かって飛びついてきました。爪の生えた大きな手で掴みかかってきて、牙の生えた巨大な口腔には白い歯があり、咆えたりうなったりしています。柵にまでとどいてぶつかり、噛み付いて、鎖が鉄の柵に当たり、爪をわたしたちのほうにかいています。わたしたちは恐ろしくて、叫びながら後ずさり、逃げようとしましたが、他の人が邪魔でした。わたしは足がどうしようもなくガクガクして、足がもつれて一緒につながれている娘たちの中に突っ込みました。そしてその中で、どうすることもできなくなりました。わたしは、叫び声を上げ続けました。そうしているうちに、わたしたちは衛兵たちもターゴも笑っているのに気が付き始めました。ターゴたちには知らされていたのです。これはパフォーマンスの一部で、わたしたちのお気に入りにはなりえないものです。わたしたちの怯え様や混乱ぶりは、なんと滑稽なことか!衛兵たちやターゴ、そして芸人にとってはさぞかし滑稽でしょう。みっともない間抜けぶり、虫のごとく蠢くパニックを引き起こした群れ、手も足も出ずに怖がり、叫び、もつれ合う奴隷娘たち。怪物はもう芸人の脇におとなしく座っていて、口の周りを舐めながら眠りかけていました。目はどこを見るともなくうつろにまばたいていました。奴隷女の群れは、少しずつ体が離れていきました。わたしたちはみんな恥をかかされて恥ずかしい思いをさせられ、とっても馬鹿な振る舞いをして、わたしたちが逃げるのはとっても惨めで浅ましかったんだなと思いました。でもわたしたちはまだ怯えていました。何人かは丈夫な丸太の宿舎の小さなドアのところに立ち、駆け込む準備をしています。何人かは柵の反対側に逃げていました。ほとんどは柵の近くにいましたが、数フィート離れていました。わたしは頭にきて、でも怖くて、自分のカミスクをそれがドレスかのように、撫でてしわを伸ばしました。男たちが笑っているのが目に入りました。自分たちは利口だと思ってるんでしょ!あいつらはけだもの、あいつらみんな!あの人たちは体が大きくて、槍と剣を携えた勇敢な男。そしてもし獣が襲ってきてもただ殺せば良い。それなのにわたしたち、ただの女は子供のように泣いて逃げまどう。わたしは男たちに目をやりました。憎い。自分たちのことをたいそう賢くて、勇敢で、偉大で、女たちとは違うと思っているんでしょ!でもわたしは顔を赤らめました。カミスクは体を全部覆ってはいません。わたしたちは泣き叫ぶ子供のように逃げ惑いました。女のように!わたしたちは女なの!柵から離れているというのに、わたしはまだ獣を恐れていました。あいつらの望みどおり!この見せしめはどうでも良いけれど、絶対に忘れない。よくわかりました。自分たちは違うんだってことが!衛兵が持たせてくれた槍がどんなだったか、そしてそれがとっても重くて、数フィートしか飛ばせなかったことを思い起こしました。衛兵が槍をわたしから受け取り、木の的に投げつけると、100フィートも先に深々と刺さったのでした。槍を取りに行かされましたが、木から抜けませんでした。わたしは盾を持ち上げるのすら、やっと。地球では男の力を重要視していませんでした。強さは重要ではないと思えて、些細で見当違いに感じていました。でもゴルでは力は重要なのです。とても重要なのです。しかも女は男より弱くて、ずっとずっと弱くて、だからこんな世界では、男が望むのならわたしたちは男のもの。ある夜、男が他の男たちと会話をしている間、わたしは奴隷娘としてひざまずき、彼の革の小物やサンダルを磨いていていました。磨き終わった後もそのままひざまずいて男を待ちました。男は会話が終わると立ち上がり、ありがとうの一言もなくサンダルや小物を身につけ、収容所に先に戻れという身振りをしました。そして収容所の門のかんぬきを開けました。わたしは入り口で振り返って言いました。「わたしだって、人間なのに」...
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2011/04/08

ゴルの虜囚 100 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(18) 芸人が獣の腕試しをしたので、わたしはみんなとゴル式に右肩をたたいて拍手しました。 もう獣はコミカルにでんと座り、空中で指をぱたぱたさせていました。そしてごろごろ転がって、哀れっぽく鼻を鳴らしておねだりしていました。 たびたび、獣が特に上手にパフォーマンスしたら、芸人はローブの大きなポケットから取り出したボスク肉のかけらを抛ります。時には叱り、肉を出し惜しむと動物は叱られた子供のように下を向いて、顔を横に向けます。そうして芸人が肉片を与えます。衛兵たちも奴隷娘たち同様に芸を楽しみました。ターゴさえも、青と黄色の奴隷商人のローブをまとったおなかを抱えて笑っていました。時に芸人は、獣に抛るための肉を奴隷娘にも与えます。ラナは誰よりも懸命におねだりして、肉をほとんどもらっていました。ラナは勝ち誇った視線をわたしに投げかけました。わたしはたった一片をすばやく抛りました。この獣が怖い。ラナはちっとも恐れていないようでした。肉が巨大な牙の生えた口の中に消え、大きな丸い目が、眠そうに、満足そうにまばたきしました。奴隷娘たちが笑っています。そして、獣の目がまたわたしを見ていました。怖くて、口に手を当てました。でももうまたうつろでぼんやりした、獣の目になっていました。じきにまた、馬鹿だったと自分に言い聞かせ、みんなと笑っていました。...
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2011/04/07

ゴルの虜囚 99 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(17) もっと午後遅くなると、収容所ではパーティーがありました。ふさ飾りの付いたとんがり帽子をかぶり、バカみたいなローブをまとった芸人が、ピエロの化粧をして、奇妙な動物を連れて収容所にやってきました。その芸人はタルン銅貨一枚で収容所での興行をします。わたしたちは、村娘たちでさえもターゴにねだって興行を許可してもらいました。ターゴの承諾で、スキャーンのホーコンの収容所と共有の壁から離れた、離れた側の柵の近くの狭い広場を、動物を連れた小柄な芸人が片付けました。わたしたちと100人の村娘は喜んで、見ようとして柵に押し寄せました。漠然と、バカみたいなローブを巻きつけ、顔に色を塗った背の低い芸人を、なぜか知っているような気がしましたが、ありえないはずです。ばかばかしい!芸人は柵の前で踊ったり宙返りをしたり、ばかばかしい歌を歌ったり思案した。背が低く痩せた男で、身が軽かったです。目と手がすばやく動きました。それから笑える話をしてジョークを言いました。シルクやスカーフを使ったマジックや、ベルトに付けていた色の付いた輪でジャグリングもしました。それから策越しに、娘たちの髪からコインを見つけるそぶりをしました。嬉しいことに、わたしの髪からはタルスク銀貨を引き出したようです。娘たちは羨ましがって歓声を上げました。見つけたコインで一番高価です。わたしは嬉しくて頬を赤らめました。ラナはそれほど楽しんでいませんでした。わたしは笑いました。みんなも楽しくて笑って手を叩きました。その間獣は眠っていたようで、芸人の後ろの草の上に丸まり、衛兵が鎖を持っていました。...
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2011/04/06

ゴルの虜囚 98 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(16) ある日の午後、ターゴがわたしを傍らに呼びました。 「奴隷よ」 何かをしでかした覚えがなくて、怖くてターゴのところに駆け、足元にひざまずいて頭を降ろしました。 「顔を上げなさい」 わたしはそうしました。 「展示の鎖のときは、また前につなぐ。お前は11番目の娘だ」 わたしは耳を疑いました。 「ありがとうございます、ご主人様」 と小声で言いました。 ターゴはローラに来る前に4人売ったので、鎖には今16人の娘がいます。100人の村娘は展示の鎖につなぎません。アルで売るための娘たちです。 「お前は今では鎖の上位だ」 ターゴが言いました。 わたしは頭を下げました。 「お前はもう少しで美しくなる」 顔を上げたときにはターゴはいませんでした。 すごく嬉しかったです。 収容所のかんぬきのかかった門へ走ると、衛兵がかんぬきを外しました。中へ入ると衛兵は門を閉め、かんぬきをまたかけました。...
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2011/04/05

ゴルの虜囚 97 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(15) 売られるが楽しみでたまらない自分に気がつきました。 男に所有されるのはどういう感じかと、好奇心をそそられて不思議に思う自分に気がつきました。ときどき、他の娘が見ていないときに、ご主人様の首輪があるかのごとく、手をのどにやりました。ご主人様のものと示す首輪の文字をなぞる真似をしました。ローラで売られるのに異議を持ちさえしませんでした。荘厳な空気と空、北には森、南には川、シンプルで、ワイルドで、素敵な場所な気がします。川へと降りる倉庫の間を蛇行する坂道、建物に付いた色を塗った木の彫刻、黒い柿板(こけらいた)の屋根、道行くボスクのにおいと荷車がきしる音、魚と塩のにおい、川から来る濡れて光るタルラリオン、波止場の革や毛皮のにおい、のこで引かれた材木。そしてわたし好みの男はラフなマントとチュニックをまとい、生き生きしてしなやかな強い男。大きな手をしていてよく笑い、きれいな空気の中、川で手や背中を使って働く男。もしわたしが、いつか見たように荷車の傍らに乗せられた娘だったら。もしわたしが、いつか聞いたように、夜たいまつをつけて釣りをする人たちと一緒だったら。市場で抜け目なくその人の懐具合と交渉できるかしら。わたしの作る料理を気に入ってくれるかしら。毛皮に包まって、存分にご主人様を喜ばせる努力をするであろう自分に、笑顔になりました。そしてまた微笑みました。そうしなければご主人様はわたしをぶつとわかっているのだから。ご主人様はわたしを連れて旅に出るかしら。時には誰も知らない地を、草原を歩み、わたしは奴隷なのに、わたしの手を引いて。ご主人様とその奴隷娘が、玄関口でキスをしているのをローラで見たことがあります。その奴隷娘の目を見ました。彼女をどんなにうらやんだことか!彼女はご主人様を愛していました。その奴隷娘のために、ご主人様があの娘を売らないと良いと願いました。おかしい。わたしが奴隷娘になってきて、男がわたしを所有するのかもしれないと理解するまで、男の肉体の野蛮な美しさと力強さや、男の力に気付いてはいませんでした。...
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2011/04/04

すぐに頭がよくなる!「超速」勉強法 園 善博

フォトリーディング講師時代の園先生の講座を受けているので、 毎度ながら身内や知人に甘い評価します。 『すぐに頭がよくなる!「超速」勉強法』を1回目に読んだときは、 なんだか簡単すぎて物足りなさを感じました。 先生がこれまで出した本に対して、「内容がむずかしい」というご意見をいただいたため、 「もっと、もっと、もっと分かりやすい入門レベルの本」を執筆した、 と「あとがき」に書いてあって、 ちょっとちょっと園先生~、そういうことは「はじめに」に書いてよね。 わかってたら買わなかったのに。 と毒づく気持ちさえありましたよ(笑) でも何度か読み返すうちに、 書いてある内容は、わかっているけど意外と身についてはいなかったことで、 やっぱり大事なのはそこなんだよね、と再確認させられました。 そんなわけで、この本はこの本で読んで良かったです。 個人的には、脳の働きから見てとか、こういう研究結果やデータがあるからとか、...
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ゴルの虜囚 96 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(14) それからわたしは苛立ちを感じながらも洗濯に戻り、他の娘たちもそうしました。でも、そのとき何かが違っていると感じました。娘たちが、流れの速い小川のほとりで太陽の日差しを浴び、服を叩きつけたりすすいだりしながら、陽気におしゃべりしあうのを聞いていました。そしてわたし、エレノア・ブリントンも一緒に働いています。冷たい水に手を入れ、服を浸し、持ち上げて絞り、石に叩きつけて、また浸す、シンプルで昔ながらのリズムで。何が違うの?わたしはカミスクを着て、囚われの女にふさわしく、革ひもで、縛りの革で留めていて、ただそれだけです。彼女たちのようにひざまずく。彼女たちのように働く。ここにはペントハウスも、マセラティも、財産も、高層ビルも、エンジンがうなりを上げる轟音も、飛行機の金属音も、息が詰まるもやの曇りもありません。あるのはただ娘たちの笑い声、小川のせせらぎ、働くこと、青い空に白い雲、風にそよぐ草、清い空気、そしてどこかでは、小さくて角のある紫のフクロウのようなギムの泣き声。...
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2011/04/03

ゴルの虜囚 95 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(13) 当然、わたしはもう医者に話しかけようとはしませんでした。 四日目、安定血清の最後の注射を受けました。五日目、医者は試験結果を手に取り、血清の効果を断言しました。 五日目に医者の家を出るときに、医者が衛兵に「すばらしい検体ですよ」と言うのが聞こえました。 四日目と五日目は、ワインを運んで収容所に戻るのが許されました。 人生であれほど健康に感じたことは本当にありません。それだけでなく、澄んで清らかな空気、抜けるように青い空、くっきりとした白い雲。収容所に向かってローラの坂道を登り、つながれ、監視され、右手でバランスを取りながら頭の上のワイン壷を運び、囚われの我が同胞たちの中で、ゴルの狂信的な空気を吸い込み、突然、わたしは幸せだと悟りました。裸足でも、首に紐を付けられていても、カミスクをまとっていても、男の言いなりの奴隷の身に堕ちても、多分生まれて初めて、逆に生き生きと喜びにあふれる幸せを感じました。きちんと背筋を伸ばす人、はばからず優しくよく笑う人、たくましい足の人、長くて立派な腕と頑丈な手、立派な胸と頭の人。そんな人たちを見たいと思いました。偶然かのごとく近くに立ったり、さっと通り過ぎるときにでも、うっかりしたかのように触れたり。時々男たちはわたしが見ているのに気がついて、わたしは彼らのにやにや笑いに反応し、急いで恥ずかしそうにうつむくの。他の娘たちの中で、革製品やサンダルをきれいにしろと放られるときも嬉しいの。わたしは上手にやるから。収容所の近くの小川の石で、男たちの服を洗うのも嫌いじゃありません。服を取り扱うのも、甘美な強さがしみついた丈夫な生地を感じるのも好きです。一度、ユートがわたしを捕まえて、医者のところでわたしを見張った衛兵のチュニックを頬に押し付けたので、目を閉じました。水の中の平らな石の間に立っていたユートは、歓声を上げて飛び上がり、わたしを指差しました。他の娘たちも見て、ひざをたたきながら笑いました。...
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2011/04/02

ゴルの虜囚 94 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(12) 外で他の四人の娘と衛兵が待っていました。わたしはつながれ、荷物を渡され、みんなで一緒にターゴの収容所に帰りました。 黒い服を着た小さな男がわたしたちを見ている気がしましたが、さだかではありません。 わたしたちは次の四日間も医者の家に行きました。最初の日は検査をされ、少量の取るに足らない薬と、安定血清の一本目を投与されました。二日目、三日目、四日目は続きを受けました。五日目は医者がサンプルを取りました。 「血清は効いてますよ」 医者は衛兵に言いました。 「よかった」 二日目、注射の後に、衛兵がいるのに情報を乞おうと医者に話しかけようとしました。 衛兵はぶちませんでしたがわたしを二度ひっぱたき、口から血が出ました。そしてさるぐつわをされました。 あとから外で、衛兵はおもしろがってわたしを見ました。 「さるぐつわをして収容所に帰りたいか?」...
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2011/04/01

ゴルの虜囚 93 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(11) ローラの外のターゴが借りた収容所に、わたしたちはまるまる6日いました。 そのうち5日は、朝に他の4人の娘と紐につながれてローラに連れてゆかれ、生活用品を運んで来ました。二人の衛兵が同行しました。でも面白いことにある建物のところで、衛兵の1人がわたしを他の娘たちと別にして、その衛兵とわたしは建物の中へ入って行き、他の娘たちは引き続き市場に向かいました。みんなが市場から帰ると建物のところで呼んで、わたしと衛兵は外に出ました。そこでわたしはまた他の娘たちとつながれ、荷物を分配し直して自分の持分を手に取り、奴隷娘のように荷物を頭の上に乗せてバランスを取りながら運び、衛兵の監視の下、収容所に帰りました。最後の2日はわたしがそうお願いして、頭でワインのつぼを運ぶのを許されました。ユートがこぼさない歩き方を教えてくれていたのです。男たちがわたしを見ているのが楽しかったです。すぐに、他の娘たちや、ユートとさえ同じようにワインを運べるようになりました。...
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2011/03/31

ゴルの虜囚 92 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(10)   スキャーンのホーコンの収容所の向こうに、タルンの囲い地がありました。そこでは足を留められた巨大な鳥が羽をばたつかせ、のけぞって雄たけびを上げ、投げられたボスクの大きな肉片を引きちぎっていました。時には足かせを引きちぎり、大きな黄色っぽい偃月刀(えんげつとう)のようなくちばしで留め具を突いたりしています。叩きつけるタルンの羽で吹き付ける風は、ちりや小石を巻き上げ、人間をも足元から投げ飛ばします。 大きなくちばしが引き裂き、かぎづめが押さえつけ切り裂き、餌のボスクのように大きなものも簡単に真っ二つにするほどです。タルンの囲い地があって、ホーコンの収容所の壁が遠くにあって、わたしたちのと共有の壁があって、わたしは三方の柵の壁に隔てられていてさえ、あの鳥が恐ろしいと思いました。ホーコンの北の美女たちも収容所のすみにすくんでいて、良い気味だと思いました。たまに大きな鳥が雄たけびを上げると、何人か叫んで走ってわたしたちの柵の方に集まったり、丸太作りの宿舎に飛び込んだりしました。どうして女はそれほどひどくタルンを怖がるのか知りませんが、わたしたちはそうなのです。でもほとんどの男だってそうです。タルンに近づける男はまれです。タルンはタルンに乗れる者とそうではない者を知っていて、そうでない者が近寄れば、タルンはばらばらに切り裂いてしまう、と言われています。この野獣に近づける男がほとんどいないのに不思議はありません。タルン飼育者は見ましたが、スキャーンのホーコン以外に、タルン戦士を見たことがありませんでした。彼らは戦士階級の野生的な男たちです。ローラの酒場で飲んだくれ、喧嘩とギャンブルに明け暮れています。奴隷娘たちは目を輝かせ興奮して周りに押し寄せ、気付いてほしい、奥の小部屋に来いと命じて欲しいとせがむのです。一部の男、戦士でさえもが、尊大で堂々としたタルン戦士を疎ましく思い、うらやむのも不思議はありません。ある夜はリッチで、次の日にはすっからかん。いつも危険と隣りあわせで、戦いと享楽。歩みにも、わきに挿した剣にも、目つきにも、プライドと男らしさを帯びています。...
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2011/03/30

ゴルの虜囚 91 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(9) わたしたちに隣接した収容所はぎゅうぎゅうづめで、250~300人の村娘がいました。それほど大勢でもないけれど何人かは、ずいぶん泣き叫んでいましたが、わたしの知ったことではありません。夜は衛兵たちが鞭で静かにさせていましたし、わたしは満足でした。そんなふうにしてわたしたちは睡眠をとりました。村の娘たちは服を脱がされ、奴隷にされましたが、毎朝長いブロンドの髪をお互いに編んでいました。何らかの理由で、それは重要で、許可されたことのようでした。ターゴは何人か娘を買い足していて、ターゴの娘たちはわたしを含めみんな、髪を長くして真っ直ぐにすいていました。自分の髪が速く伸びれば良いと願いました。わたしたちの中で、ラナが一番髪が長いです。腰のくびれにまで達しています。ラナの髪に手を突っ込んで、彼女が慈悲を願って叫ぶまで頭を揺さぶってやる空想をしました。ほとんどの村娘はまだ焼印をされていません。誰も首輪をつけていません。村娘はたいてい青い目ですが、何人かはグレーの瞳でした。村娘たちは、ローラの北の村や沿岸沿いの村、トルヴァルズランドの境界線からさえも、スキャーンのホーコンの隊に連れて来られました。ほとんどは奴隷に身をやつしたことを悲しんでもいなさそうでした。村での生活は若い娘には厳しいのだろうと思います。ターゴはその中から100人選ぶことにしました。収容所での最初の朝に、ターゴはタルン金貨50枚を頭金で払いました。さらに150枚を巨体でひげを生やし、しかめつらのスキャーンのホーコンに渡すのを、わたしは見ました。ターゴを見ていると、急がず、専門家の目つきで手早く繊細に女たちを検分しました。たまにターゴから逃げ出そうとする者もいました。そういう時は二人の衛兵に捕まえられます。かつてわたしがターゴの隊商に遭遇してまもなく、ターゴが同じようにわたしを検分したのを思い出しました。叫び声を上げ体が跳ね上がり制御できませんでした。ターゴは嬉しそうにして、「カジュラ」と言いました。同じように反応した娘は必ず選ばれ、時々もっと美しい同胞を飛び越しているのに気がつきました。それでもわたしのように反応した者は誰もいません。ターゴは選ぶのに2日以上を費やしました。ターゴが選ぶと、娘はわたしたちの収容所に移されました。わたしたちに打ち解けず、北の訛りが人付き合いを避けていました。一日中を焼き鏝の加熱と焼印を押すのに費やされました。ついでですが、新しい娘のリディウスのリーナには、楽しくない日々でした。リーナは宿舎に入れられたままで、後ろでに手首を縛られ、奴隷の腕輪で締められ、首は壁の重々しい輪に鎖でつながれていました。それに食事を与えられるとき以外はさるぐつわと奴隷の頭巾をかぶされたままです。壁に向かって座り、ひざを引き寄せ、頭を下げ、猿轡のついた革の奴隷頭巾を頭と顔にかぶされています。わたしは彼女に食事を与える役目を割り当てられました。初めてわたしが彼女の頭巾を取り、さるぐつわを外したとき、わたしに逃げる手伝いをするか、自分の窮状を誰かに話してほしいと訴えました。なんて頭の悪い女なの!そんなことをしたらぶたれるし、串刺しにだってされかねないじゃない!...
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2011/03/29

ゴルの虜囚 90 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(8) ローストタルスクのにおいが強くなりました。嬉しいことに、荷車は向きを変え大きな倉庫のひとつに入って行きました。床がすべすべしています。わたしたちが中に入ると、ドアが閉められました。それからわたしたちはひざまずいて、パンとローストタルスク、そしてあたたかいボスクのミルクを与えられました。 ターゴがわたしを見ているのに気がつきました。 「波止場の男はなんでお前に触った?」 わたしは頭をさげました。「わかりません、ご主人様」 片目で白髪頭の衛兵がターゴのそばに立っています。 「この娘は今では前よりも上手に歩きますね」 「美しくなりそうだと思うか?」 わたしにとっては妙な質問だと思いました。女は美しいか美しくないかのどちらかです。 「なるかもしれません。わたしたちが所有してから美しくなってきました」 嬉しかったけれど、わかってはいませんでした。...
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2011/03/28

ゴルの虜囚 89 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(7) 乗組員の一人が鍵を持ってきて、奴隷の檻の入り口にかけた大きな南京錠を開け、ギシギシと音を立てて扉をひらきました。 衛兵たちが彼の後ろに立っています。 「奴隷たち、表に出ろ。一列縦隊」と衛兵のひとりが言いました。 ボスクにはもう引き具がついています。 一人ずつ檻から出ると、自分のカミスクを渡され、首輪をはめられました。首輪は長い縛りの紐に結ばれ、紐はそれぞれの首の周りに輪にして結び目を作り、次の娘に通されます。手足は自由でした。ローラのどこに逃げたら良いの?どこか逃げられるところは? はだしで船から桟橋に降り、荷車の左側を歩きました。 密集した倉庫の間を曲がりくねる木で舗装された道へ、桟橋から長い木のスロープが続いています。わたしたちは首輪をされて道なりに行きました。ローラのにおいは気に入りました。川と木の香りとともに、森の前の生き生きとした草原の香りがします。どこかからローストタルスクのにおいがしました。ローラの東の石切り場で、四角く切り出されたみかげ石の乗った、革のレールのついたそりの間や、塩や魚の入った大小の樽の間を、わたしたちと荷車は通りました。それから森の向こうで捕れたスリーンの毛皮や豹の毛皮の梱の間も通りました。わたしは通り過ぎるときに、手を伸ばしてスリーンの毛皮を触りました。悪くない手触りです。道の端に立って、わたしたちが通るのを見に来ている男たちがいました。わたしたちは上等な商品なんだと思いました。わたしは男たちの方を見ずに、きわめて真っ直ぐに歩きました。するとある男が、わたしが通り過ぎるときに、後ろから手を伸ばし、ひざの後ろをつかみました。わたしは悲鳴を上げて飛びのきました。男たちが笑っています。衛兵がわたしと男の間に槍を持って割り込み、愛想なく「買ってくれ」と言いました。男は衛兵に謝るそぶりで深く頭を下げました。他の男たちは笑っていて、わたしたちは道を行き続けました。数分は男の手の感触が脚に残っていました。どうしたわけか、嬉しくなりました。誰もラナに触ろうと手を伸ばした男はいない!...
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2011/03/27

ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地英人(著))【Book】

個人的にはこの苫米地先生って胡散臭いと思うし(笑)、 時々なにを言ってるのかもよくわからないし、 ついでにそのファッションはどうなの?と思うわけですが、 まぁ、わたしは結果的に自分が本の内容も理解して早く読めるようになれば、 そんなことはどうでも良いですよ。 さて、苫米地先生の本を読むのはこれで4冊目。 『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』 は買ってよかったです。 本当に速く読めるようになった!!! 「先読み」とか、「ハイサイクル化」とか、テクニックはあるんですけど、 実は決定的に速く読めるようになったコツは、 「速く読もう」と思って読んでみてください。 ちょwww でもこれ。 みなさんお気付きでした?速く読もうと思って読めば速く読めるってこと。...
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2011/03/08

ゴルの虜囚 88 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(6) ローラが近くなり、御者が鞭をふるい掛け声を上げると、タルラリオンは広い川でゆっくりと向きを変え、船は桟橋にバックしました。舵取りオールを持つ操舵手は口汚く大声を上げ、係留所に船を着けました。重く濡れて揺れる船の後ろが、桟橋に当たる衝撃を感じました。別の二人の乗組員がデッキに立っていて、桟橋に固定された大型の鉄の索(つな)止めに輪にした太いロープを投げました。そして桟橋に飛び移り、小さいほうのロープを同じ索止めに結んで桟橋に船を引き始めました。船には後ろの手すりがなくて、デッキが桟橋に合う高さです。ロープをつないだら、荷車を直接に桟橋の上に動かせるのでしょう。 前から男が来て、デッキのボスクをつなぐ輪から鼻輪を引く綱を解きました。船尾のほうから桟橋にボスクを引いてゆきました。荷車を据えた大きな丸い板が回され、轅(ながえ)が桟橋に向きました。ボスクは鳴いて鼻をふんふんいわせたり、ひづめで木をこすりながら、引き具のほうにバックさせられていました。別の乗組員が荷車の鎖をほどきました。...
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2011/02/06

ゴルの虜囚 87 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(5) 「見て!」 インジが前方を指差しました。 遠い空の向こう、森の境界線沿いにローラの東から、40人くらいのタルン戦士が、巨大で獰猛で鷹のようなゴルの乗り物の鳥、風の兄弟と呼ばれるタルンにまたがっていました。大きな鳥の背中に乗った彼らは小さく見えました。槍を持ってかぶとをかぶっています。鞍の左側に盾を吊るしています。そういう鳥のことも、そういう男のことも、もちろん聞いています。南のほうで、錯乱した迷える不思議な野蛮人をターゴが鎖につなぐ前に、ターゴを襲ったような人たちです。わたしが見るのは初めてのことでした。 娘たちは怖がり、柵を押して泣き喚き指差しました。 タルン戦士たちは遥か遠くにいてさえ、わたしに恐怖を感じさせました。あんな翼のある怪物を征服できるのは、どんな男だろうと思いました。恐ろしくて、檻の中で尻込みしました。 ターゴは船の前に来て、早朝の日の光から目を遮りながら上のほうを見ました。ターゴは後ろに立っていた片目の衛兵に話しかけました。...
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ゴルの虜囚 86 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(4) わたしは柵越しに外を眺めました。もうかなりはっきりとローラの木造の建物が見えます。平底船を引く2頭のタルラリオンの背中に、水が濡れ光っていました。 「そんなに悲しまないで、エリ=ノ=ア。首輪をつけてご主人様を持てば、もっと幸せになれるから」 わたしはユートを睨みつけました。 「わたしは絶対に首輪なんかつけないし、ご主人様もいらない」 「あなたは首輪もご主人様も望んでる」 と、ユートが微笑んで言いました。 かわいそうなくらいのバカね!わたしは自由になって、地球に帰るの!またお金持ちでパワフルになるの!使用人も雇うし、別のマセラティだって買うんだから! 「ご主人様がいて幸せだったことがあるわけ?」 自分を抑え、辛辣に尋ねました。 「うん、あるよ!」 嬉しそうに言うユートの目が輝いています。 わたしはうんざりしてユートを見ました。...
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ゴルの虜囚 85 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(3) 川には他の船の船頭もいました。川を渡る者、ローラに向かう者、立ち去る者。ローラからの人たちは流れのみを利用していました。近づいてくる者たちは、陸タルラリオンに川沿いを一歩一歩引かせていました。陸タルラリオンは川を泳ぐことが出来るものの、大きな川タルラリオンほど効率的ではありません。川の両岸ともローラに上がれますが、北側が好まれます。ローリウスの河口にあるリディウスに戻る引き具を外されたタルラリオンは、普通は北側よりタルラリオンの牽引に使われない南岸の道沿いを行きます。そんな川を上る平底船に、金属のような粗製品や、道具類や生地のようなものの入った、たくさんのかごや箱が見えました。下流に向かうにつれ、魚の樽、塩の樽、石、毛皮の梱を運ぶ他の船も見えて、河口に向かって動いていました。上流に向かう船のいくつかには、殻の奴隷用の檻が見えて、わたしたちが監禁されているのに似ていなくもありません。上流に向かう船で、檻のあるのは一隻だけ見えました。4,5人の裸の男の奴隷が入っています。しょげかえり、ちぢこまっているようでした。なぜか髪を幅広く一列剃られていました。ラナはこれを見ると甲高い声で叫んであざけりました。男たちはこちらを見もせず、ゆっくりとローラに向かっています。...
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ゴルの虜囚 84 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(2) 幅が広くて側壁の低い平底船が、桟橋に向かってバックして来ました。大きな舵取りオールが二つ付いていて、乗組員がいました。船は二匹の、水かきを持つ巨大な川タルラリオンに引かせます。タルラリオンを見るのは初めてでした。怖かったです。うろこがあって、巨大で、長い首をしています。体の大きさの割りに、水の中であってさえ優雅な動きです。1頭が水の中に頭を入れて、すぐに上げてまばたきをすると、暴れる銀色の魚をぎざぎざの歯のついた小さなあごにくわえていました。魚を貪り食うと、小さな頭を振り向かせ、今度はまばたきせずにわたしたちを見つめました。幅の広い平底船の引き具がかけられています。タルラリオンは、引き具の一部になっている二頭の間にぶらさがる革のかごにおさまった船の乗組員に、長い鞭の棒で操縦されます。また、乗組員は華やかなゴルの下品な言葉をわめき散らしてタルラリオンを指揮します。彼は桟橋をぎしぎしいわせていました。...
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ゴルの虜囚 83 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ> ゴルの虜囚 ジョン・ノーマン 8. ローラの北での出来事(1) わたしたちがローリウス川の丘に着いたのは、翌朝の夜が明けてすぐでした。 霧の立ちこむ寒い日。焼印を押されたばかりの新入りの娘は、フードとさるぐつわをされ、体を縛られています。彼女以外は荷車に敷かれた幌布の間をうごめいていました。わたしの他に何人かが、四角く張られた荷車の横の幌を持ち上げて、朝霧のかかる外をのぞいていました。 魚と川のにおいがします。 霧の中に、あちらこちらへ動き回る男たちや、背の低い木造の小屋が見えました。既に最初の漁から戻る、漁師に違いない人たち。彼らは夜にたいまつと三叉のやすを使い、川面の魚を捕るのです。網を持って水のほうに降りて行く人たち。魚をつるしておく柱が見えます。わたしたちがいる方に進んでくる荷車もありました。袋や縄をかけた薪の束などの荷物を運んぶ男たちも見えました。小さな木造小屋の入り口で、短い茶色のチュニックを着た奴隷娘がこちらを見つめていました。チュニックの切れ目の喉元に、きらりと鉄の首輪が光りました。...
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