<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
8. ローラの北での出来事(28)
出発の準備が整いました。
男たちは既に意識を取り戻してもがいていましたが、手も足も出ませんでした。
遠くからはただ単に草地に座っているだけに見えるかもしれません。
男たちは縄を引きちぎろうとしていました。
朝まで見つけてもらえないだろうと思いました。
「脱がせろ」 とヴェルナが部下の一人に言いました。わたしはイヤ!と首を横に振りました。カミスクを切って脱がされ、わたしだけだけが捕らえられた奴隷として立ちすくむのでした。
「カミスクも縛りの紐も燃やせ」
服と紐が炎に投げ込まれるのを見つめていました。奴隷狩りに訓練されたスリーンにかがせるのに使えないようにするためでしょう。
「もっと火に薪をくべろ」 とヴェルナが命じました。
火に薪が投げ込まれました。
それからヴェルナはわたしに背を向け、衛兵の前を大股に歩きました。
短い動物の皮をまとい、金の飾りをつけている彼女は、なんと美しく、気高く、猛々しいのでしょう。彼女の美しき姿、男たちの前での尊大な振る舞い、その美しさと槍で男たち嘲弄しています。
「わたしはヴェルナ。気高き森の女豹族(パンサー・ガールズ)だ。気が向けば男を隷属させ、飽きたら売る」 ヴェルナは衛兵たちの前を行ったり来たりしました。
「お前たちはタルスク並みの獣だ。軽蔑する。我々はお前たちを出し抜き、捕らえ、拘束している。我々が望めば森につれて行き、隷属の何たるかを教えやれるのだ!」 言いながらヴェルナは槍で男たちを突くと、チュニックに血のしみが広がりました。
「男ときたら!」 と軽蔑的に笑い、背を向けました。
衛兵たちはもがいていましたが、縄を外すことはできませんでした。女豹族に縛られてしまっていました。
それからヴェルナはわたしの前に立ち、奴隷商人のようにわたしを値踏みしました。
「カジュラ」 と彼女は軽蔑した声で言いました。
わたしは違う!と首を横に振りました。
ヴェルナは振り返らず、槍を手にキャンプから暗い森のほうへ大またに歩き出しました。彼女の手下たちは、火と、縛った男たちと、二人の衛兵の足に縛ったユートとラナを残し、ヴェルナの後に続きました。
首を締め付ける窒息のひもがすべり、裸にされさるぐつわを噛まされ、手は後ろ手に縛られ、よろめきながら、わたしは森の闇に引きずられていきました。
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訳者の言い訳と解説
ヴェルナさんは今後も登場する、ゴルシリーズで人気の高いキャラクターです。
覚えておいてください。RPをされる方は特に。
さて、第8章終了ですよ。
もう、です・ます調は限界です・・・。
難しいのはわかってたんだけど、想像を絶する難しさでありんす。
9章からはである調で書いて良いですか。
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