<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
8. ローラの北での出来事(12)
外で他の四人の娘と衛兵が待っていました。わたしはつながれ、荷物を渡され、みんなで一緒にターゴの収容所に帰りました。
黒い服を着た小さな男がわたしたちを見ている気がしましたが、さだかではありません。
わたしたちは次の四日間も医者の家に行きました。最初の日は検査をされ、少量の取るに足らない薬と、安定血清の一本目を投与されました。二日目、三日目、四日目は続きを受けました。五日目は医者がサンプルを取りました。
「血清は効いてますよ」 医者は衛兵に言いました。
「よかった」
二日目、注射の後に、衛兵がいるのに情報を乞おうと医者に話しかけようとしました。
衛兵はぶちませんでしたがわたしを二度ひっぱたき、口から血が出ました。そしてさるぐつわをされました。
あとから外で、衛兵はおもしろがってわたしを見ました。
「さるぐつわをして収容所に帰りたいか?」
勢い良く首を横に振りました。さるぐつわをつけて帰ったら、ターゴは必ず問いただし、ぶつに決まっています。一、二度、この衛兵はある娘に、ぶってくれとお願いしろと言っているのを見たことがあります。そしてその娘は手首を縛り上げられました。衛兵が使うのは、ラナがせいぜい女の力でわたしをぶった革の鞭ではなく、男が力一杯ふるう五本の紐でできたゴルの奴隷鞭です。そんなもの味わいたくありません。わたしは言いなりになり、すぐに服従し、すべてを受け入れるでしょう。いや。わたしは首を横に振りました。
「つまらぬ奴隷は衛兵に許しを請うか」 じらして訊ねてきました。
勢い良く首を縦に振りました。奴隷娘は大変です。男は女をからかっていても、瞬く間に態度を変え、目に厳しい光を灯します。言うこと成すこと気をつけなければなりません。男は鞭の力を握っています。わたしはひざまずき、男の足元に頭を下げます。それから、ラナがやっていたようにやさしく足を手に取り頭を下げて足の横に頬をつけます。
「よろしい」
衛兵はさるぐつわを外しました。わたしは感謝のまなざしで見上げ、ラナがしていたように衛兵の腰に手を置きました。
衛兵は突然わたしの腕をつかみ、持ち上げて顔を突き合せました。
不意に怖くなり、レイプされるんだと悟りました。
「おーい!」 もう一人の衛兵の声がしました。「収容所に戻る時間だぞ」
わたしをつかんでいた衛兵はいらいらと手を離し、わたしは後ろによろけました。
「そいつはホワイトシルクだ!」 もう一人の衛兵は大笑いしています。
彼の後ろにつながれている娘たちも笑っています。
それでもわたしの見張りはげらげら笑いながら、いたずらっ子のようにわたしをつかみ、投げ飛ばしました。背中からカミスクを放り投げました。
「やめて!」 わたしは許しを請いました。「お願いです、やめてください、ご主人様!」
それから泣いて謝るまで、手のひらでしたたか叩かれ、刺すような痛みがありました。
また紐につながれて荷物を運ぶことさえ、ただ嬉しく感じました。
娘たちは、ユートさえも笑っていました。
わたしは頭にきたし、プライドを傷つけられました。
「あの娘はかわいいよな」 仲裁したほうの衛兵が言いました。
「奴隷娘の呼吸を飲み込んできてる」 わたしの見張りが歯を見せてにやりと笑い、深く息をつきました。
娘たちはわたしを見ています。
「まっすぐ立て」 衛兵が言い、わたしはそうしました。
「そうだな。かわいい女になる」 そして付け加えました。「所有しても良い」
わたしは誇り高く、ゆっくりとした足取りで、嘲笑を浮かべ、奴隷娘の尊大な優雅さで、収容所に戻りました。男たちはわたしを求めていることが解っていました。荷物を運ぶつながれた動物、エレノア・ブリントンを。
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