この作品は、わたしにとっては微妙だなぁ。。。
床が斜めに建てられた、密室の中の殺人事件。
犯行が可能な人は1人しかいないので犯人はすぐわかるんだけど、
トリックは全然わかりませんでした。
正確に言えば、何がトリックに使われているかはわかりきっているけれど、
どうするかはわからないと言うか。
頭の中で、正確に斜め屋敷を組み立てる必要があります。
それが出来ない人には、説明されてもぴんと来ません。
島田先生は奇想天外でインパクトのあるトリックにこだわります。
わたしは現実的なトリック、現実的な動機が好きだけど、
こういう大掛かりなトリックも島田先生の本を読んでから好きになりました。
小説はエンターテイメントですもの。
でもこの本は、大掛かりトリックだけで終わってしまった感が無きにしも非ずです。
御手洗さんが出てくるのも、本が3/2ほど進んでから。
それはそれでかまわないんだけど、急に出てきてさっさと解決して終わってしまう。
事件の解決はそれはそれは鮮やかなもので、これだけのトリックはすばらしいので、
5点満点で3点ってところかな。★★★☆☆
『斜め屋敷の犯罪』は作者の代表作のひとつで、評価も高いので、
トリッキーなものが好きな人には、楽しめるかも。
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