ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
7. 他者と供に、北へ連れて行かれる(4)
わたしを獲得する前、ターゴはコ=ロ=バからローラに北上していました。実際に、さまざまな都市で娘を売り買いしながら、アル付近からはるばる来ていました。ターゴはインジ、ユート、わたしの大嫌いなラナをコ=ロ=バで購入しました。ラナはわたしたちのリーダーで、わたしたちは彼女を恐れていました。男には服従し、愛想が良く従順ですが、わたしたちには横柄でした。わたしたちはラナが言ったことをして、さもなくばぶたれました。言われているとおり、ご主人様は奴隷のつまらない口げんかにはあまり干渉しません。もちろんわたしたちに傷をつけたり、怪我をさせたり、価値を下げたら、ラナはひどくぶたれるでしょう。でもそれ以上に、思うさまわたしたちに威張りちらし、ぶつかもしれません。わたしたちは彼女を憎み、うらやんでもいました。彼女は一番美人なだけではなく、陥落する前はアルの立派な奴隷屋敷だったセルヌス屋敷で訓練されていました。さらに重要なことは、キュルリアンの競売にも出されたことがあります。ラナはいつも展示用の鎖の最後に繋がれました。一番魅力的な商品は最後にちらりと見せるのです。わたしたちは彼女が売られることを望んでいましたが、ターゴは極めて高い値がつくのを待っていました。彼女が上層階級の出ではなくても、ターゴはいくらでも受け取ることができるでしょう。ラナはユートのように革職人でしたが、わたしたちを奴隷とみなしていました。
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訳者の言い訳と解説
キュルリアンはゴルの名門奴隷競売場のようです。
今回も段落の途中ですが分割します。
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