2009/08/20

暗闇坂の人喰いの木 島田荘司(著)

出版社/著者からの内容紹介
  さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。
この巨木が次々に人間を呑み込んだ?
近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?
信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。
だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。
本格の旗手が全力投球する傑作。

 

  映画化の話はどこへ行ったんだ?
ということはさておき、乱歩を思わせるような禍々しさです。
島田荘司先生ってこういうのも書けるんだね。
  今回はわたし好みのワクワクする展開ではなかったけど、
構成やストーリーはおもしろく盛りだくさんで、アクロバットなトリックも
島荘だわぁ!的な満足感があります(笑)

  御手洗シリーズで初めての海外シーンが出てくるのと、
シリーズの準レギュラーとなる松崎レオナが初登場。
レオナはミタライアンの女性にはあまり人気がないみたいですが、
わたしは好きです。 
石岡君が御手洗さんの保護者だとしたら、レオナは理解者。
  この作品では御手洗さんの新しい一面も見られます。
カズミストには少し物足りないかも?

暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)
島田 荘司
講談社
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