2010/05/19

ゴルの虜囚 72 【CAPTIVE OF GOR】

<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン

7. 他の女たちと、北方へ連れて行かれる(8)



 わたしたちのカミスクは茶色で、一般的な色です。でもカミスクは、さまざまな色に、縛りの糸も革も調和するかコントラストになるようにもできます。
 男たちは自分の奴隷を魅力的に着飾ったり、見せびらかしたりして楽しみます。
奴隷の魅力に関しては、他の人の羨望をかきたて、賞賛されたりするのを楽しんでいるようでもあります。ご主人様の友人たちの前で、羨望や賞賛をそそるような、そんなやり方で自分を披露できない娘は悲しいものです。
 奴隷はご主人様の趣味のあかしで、女を調教する技術の有能さを見せびらかすものです。
 ところが、女の体にはのどから足首まで太い荒縄が巻かれることもありえます。普通は罰としてか、新しい奴隷娘にどうされるか解らせるためにです。手首と足首は通常、一般的な縄で縛られます。その上、それだけではありません。代わりに縛りの糸や縛りの革も使われます。娘にぴったりときつくフィットし、しっかりと結ばれ、完璧に拘束します。そのように作られているのです。
 ある縛りの糸の形は、丸められた白い絹の紐でした。
 初めてそんなカミスク留めを見たときはぎょっとしました。マンハッタンで自分のベッドに縛り付けられたときに使われたもだと、はっきり思い出しました。多分まったく同じものです。まさにその紐がその用途に使用され、手も足も出ないとわたしに思わせたのが、まさにこんなゴルの一本の縛りの糸でした。
 おそらくこれがわたしの知らないうちの、ゴルと最初の接触で、どうすることもできなくされたのです。
 この縛りの糸や革は、体の周りにひと巻きして、それからまた右の腰の上をぴったりと縛ります。
 ターゴがわたしを調べたとき、ベルトをきつく締めてわたしの姿を引き立たせました。生まれて初めて、真っ直ぐに立つこと、本当に真っ直ぐ立つということを学びました。忘れると、手枷をされたり蹴られたりします。すぐに、まっすぐ立つのが当たり前になりました。
縛りの糸や革のベルトは、カミスクを調整しやすくするためだけではなく、自分が囚われの身であることをわからせます。たちまちそれを外されるかもしれませんし、それでつながれたり、手足を縛られたりして、動けないようにされるかもしれません。
ターゴはどうしてカミスクを許可したのだろうと不思議に思いましたが、二つの理由によるものと思います。一つ目は、カミスクはそれなりに信じられないほど魅力的な衣服なのです。カミスクは女を美しく、挑発的に見せます。おまけに、彼女が奴隷であると知らしめ、ご主人様の手でむしり取ってと言わんばかりです。男はカミスクを着た女を見るとぞくぞくするのです。二つ目に、ターゴはわたしたちをもっと自分の奴隷にするために、カミスクを与えたのだと思います。わたしたちは体を覆うものが欲しくてたまりません。ただの細い、恥ずべきカミスクであってもです。ターゴがわたしたちに腹を立てたり、不満があれば、カミスクを取り上げるはずです。わたしたちはターゴを喜ばせようと熱心になりますから。他の人たちが服を着ている中で、服を着ずに裸でいることを望む人なんていません。みんなよりも奴隷みたいです。

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訳者の言い訳と解説
実は構文が良くわからないところが何箇所かあり、激しく間違ってる気がする。

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